この記事は韓国映画『優しい嘘』のネタバレ含む感想記事です。
韓国の子役さんって本当に凄い!
子役さんっていうよりもう女優さんそのものでした。
日本も加藤柚凪さんが相当上手いですが、韓国は加藤柚凪さんクラスがゴロゴロ普通にいるのが凄いところ。
ちなみに加藤柚凪さんも子役さんじゃくて女優さんですね。
まずチョンジ役のキム・ヒャンギさんが本当に凄かった。
特に終盤、マンジ(コ・アソンさん)の夢の中で涙が一瞬でじわ〜って大量に出てくるところ。
凄まじい演技でした。
そして可愛い。
この子は写真より動いていた方がずっと可愛い。
役柄が凄い聡明な女の子なんですよね。
母親想いないい子だからより可愛い。
勉強は実は嫌いだったみたいですが、生き抜くために努力して勉強もできる子で。
よい人ほど早く亡くなるっていうけど、本当にそう思った。
チョンジは心が綺麗すぎて周囲と合わなかったんですよね。
きっとチョンジと同じような感性の子が一人でも他にいたら、違ったと思うのに。
ミラ(ユ・ヨンミさん)とうまくいってるときは、本当に楽しそうだったし。
ファヨン(キム・ユジョンさん)も大概酷いし、首謀者ではあるんだけど。
きっとファヨンだけなら耐えられたんだと思う。
そこに取り巻く人たちがいたり。
そしてミラの裏切り。
正直、これが致命傷になったというか引き金になったのは間違いない。
だって教唆的なこと発してるし。
チョンジにとってミラの存在は絶望の中で、唯一心を通わせられた希望の光だった。
教師に頼まれたからなんてことはきっとどうでもよかった。
きっかけはどうであれ、わかりあえたと思っていたから。
これはずっと絶望の中にいるよりつらいこと。
一度、希望を見てしまったあとだったから。
ミラからしたら親のことが関係してるからミラを責めることはできないけど。
ここは親を切り離して見てほしかった。
だってチョンジには関係ないことだから。
でもまだ子どもだから無理ないことだと思う。
「親の因果が子に〜」っていうのは本当にやるせない。
だって本当にチョンジ悪くないじゃん。
理不尽なことで裏切られて。
やはりここはチョンジ母(キム・ヒエさん)を責めてしまう。
シンママで寂しかったかもしれないけど、やっぱり子どもが巣立つまでは恋愛にうつつを抜かすべきではないと思った。
よいパパを探そうとしたのかもしれないけど。
その相手があんなのだったからね。
相手選んでよと思います。
その相手役がソン・ドンイルさんで。
まさかのマ・デヨンじゃん…!
『青い海の伝説』のマ・デヨンでした。
マ・デヨンじゃだめだわ。
あの役が強烈すぎてマ・デヨンなんか選ぶなよ…って思ってしまいましたね。
それに回想シーン辿ると、チョンジ結構SOS発してるんですよね。
子ども気にかけてたらわかるはずなので。
そういうのもありちょっとチョンジ母には感情移入できませんでした。
マンジは凄い頑張ったと思う。
そりゃあ生前は助けられなかったけど、マンジは責められないですよ。
だって姉妹にできることってそんなにないと思いますし。
マンジがチョンジのためにこんなに動いてくれたことを、もしチョンジが知ることができたら嬉しかったんじゃないかなと思う。
隣人さん(ユ・アインさん)みたいな人が一人でもクラスメイトにいたらよかったのにな。
チョンジの手紙が見つかってミラン(チョン・ウヒさん)がミラに問い詰めるシーン。
凄い緊迫していて凄かった。
みんな演技上手すぎだわ。
いなくなったあとのことまで気にかけてチョンジは優しすぎたね。
そしてマンジも。
復讐するでもなくゆるし見守る方向へ。
本当にできた人たちで。
頭が下がる。