アマプラにて、韓国映画『1987、ある闘いの真実』を視聴しました。
感想を書く上で、ネタバレが入ることがあるのでご注意ください。
キャストの感想
キム・ユンソクさん演じるパク所長がめちゃめちゃ怖くて、嫌悪感が酷い…。
先日、観た映画『あなた、そこにいてくれますか』のスヒョンとは大違いで、同一人物が演じているなんてとても信じられない!
あっちはめちゃめちゃ穏やかで愛情深い人だったのに。
私もこんな悪人はかなり許せないので、パク所長には本気で腹が立って仕方なかったです。
それだけ演技が上手いってことなんですよね。
それに対してハ・ジョンウさん演じるチェ検事は、筋が通っていて安心感が凄かったです。
序盤と終盤以外あんまり出てこなかった気がしますが、果たした役割は大きく。
チェ検事がいなかったらこの事件は闇に葬られたままだったかもしれないと思うと、とにかく偉大な人物でした。
熱い演技が好きです。
キャスト欄を見て、ソル・ギョングさんの名前に驚く。
またしてもソル・ギョングさんだと気づくことができなかった。
本当に彼は、カメレオン俳優すぎて…!
キム・ジョンナム…雑誌を受け取っていた方ですね…なるほど。
新聞記者ユン・サンサム役のイ・ヒジュンさんは、ドラマ『青い海の伝説』で好きになった俳優さん。
この俳優さんも観ると何か安心するんですよね笑
悪役じゃなくてよかった〜🥹
めちゃめちゃいい記者でした。
懸命に走ってるシーンとかもジーンときちゃった。
ヨニ役のキム・テリさんもとてもよかったし、イ・ハニョル役のカン・ドンウォンさんもさすがでしたね。
あれだけの集団の中にいても、1人オーラ違いすぎ笑
役柄上、儚さもありました…涙
ストーリーの感想
実話をもとに作られた作品。
フィクションも混ざっているとのことでしたが、ラストに実際の映像が流れたときに驚かされました。
実際の映像に忠実に作られていたからです。
特にハニョルの最後のシーンなんて、どちらが本物かわからなくなるくらい。
やはり実際の映像のインパクトといったら凄いですよね。
実話とわかって作品は観たけど、ラストにこれを持ってこられると映画以上にズシンと心に突き刺さってくる。
拷問をした南営洞警察も酷いのはもちろんだし、隠蔽しようとした政府も酷くて、本当にやるせない気持ちになるのだけど…。
それ以上に悪に立ち向かってくれたチェ検事や新聞社、パク・ジョンチョル(ヨ・ジングさん)の仲間たちや一般市民。
あれだけの人が集まって、声を上げてくれて、世の中捨てたものじゃないと思いましたね。
亡くなった人は戻ってこないけど、真実も明らかになってパク所長たちも逮捕されたし、遺族も報われたのではないかなと。
きっとパク・ジョンチョルやイ・ハニョルの死が、自分や自分の友のことのように思えた人が多かったのだと思います。
韓国は、映画『トガニ 幼き瞳の告発』が放映されたときも事件を許せないとの声が上がり、捜査のやり直しがあったように、悪いことを悪いと立ち上がり悪を正していく姿勢が素晴らしいと思うのです。
現代の日本がこういった事件に直面しても、自分には関係ないからと他人事のようにスルーしそうでそこが怖いですね。