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韓国ドラマ『私の夫と結婚して』(2024)全16話 感想 カン・ジウォンの勇気を心から称えたい

 

アマプラにて、韓国ドラマ『私の夫と結婚して』を視聴しました。

 

 

感想を書く上で、ネタバレが入ることがありますのでご注意ください。

 

 

キャストの感想

 

 

カン・ジウォン役のパク・ミニョンさん。

 

 

とても聡明かつ芯のある役柄に合っていて、とてもよかったです。

 

 

ストーリーの展開上、泣くシーンがとても多かったですが、どこからそんなに涙が出てくるの!?と思うくらい、大粒の涙を流されていました。

 

 

泣きの演技が素晴らしいです。

 

 

スタイルもめちゃめちゃ良くて、こんなスタイルになりたい!と思わせてくれるような素晴らしさ。

 

 

メイクもヘアスタイルもファッションもどんどん綺麗になっていき、そのどれもこれもが似合うので、毎回美しさに圧倒されていました。

 

 

ユ・ジヒョク部長役のナ・イヌさん。

 

 

表情が硬いとか劇中で言われている役柄でしたが、個人的に優しそうに見えて好きでした。

 

 

内面の優しさが滲み出ている感じでしょうかね。

 

 

個人的に最初の眼鏡姿も結構好きだったので、回想シーンで何度もキュンってなりました笑

 

 

第2の人生のはじめからバンバン、ジウォンを守っていくので惚れてしまいます。

 

 

笑うと可愛くて、彼が微笑むとつられて頬が緩んでました笑

 

 

それと誰かに似ているなとずっと思っていて、大東駿介さんとか三浦翔平さんとかかな?とはじめは思っていたのですが、そっくりとまではいかず。

 

 

もっと似てる人がいるんだよね…と思っているうちに、水沢林太郎さんだ!とわかってからスッキリしました。

 

 

水沢林太郎さんももう数年経ったら、ナ・イヌさんのような大人の魅力が見れるかも。

 

 

パク・ミンファン役のイ・イギョンさん。

 

 

演技がめちゃめちゃ上手かったですね。

 

 

物凄く嫌〜な役を見事にものにしていました。

 

 

第2の人生からは、結構ユニークなシーンもあったりで、笑えたり。

 

 

暴れてダンボールに足が挟まってるシーンは特に笑っちゃいました😂

 

 

嫌なやつなのは変わらないんですが。

 

 

人間の持つずる賢さが詰め込まれていたり、ここを超えたらだめよねという心のブレーキがかからない役柄。

 

 

そういった人の持つ、何をしでかすかわからない怖さを見事に演じられていました。

 

 

チョン・スミン役のソン・ハユンさんも化け物級に演技が上手くて、憎たらしいスミンをものにしていました。

 

 

一見、どこにでもいる可愛い子という感じなんですけどね。

 

 

中身がやばすぎる。

 

 

ヒステリックな演技も多く、熱量も多く必要だったと思いますが全力で見事に演じられていました。

 

 

ストーリーの感想

 

 

最後まで観て思ったのは、カン・ジウォンの勇気を心から称えたい

 

 

これに尽きますね。

 

 

最初の人生があんな残酷な終わり方だった。

 

 

私だったら心が壊れて、全ての記憶を消して存在そのものすら無にしてほしいと思います。

 

 

やり直すにしても戻った先が、ミンファンと付き合ってる最中なんですよね。

 

 

付き合う前なら付き合うことを回避すればいいのですから、どうにでもなりそうですが、あとなのです。

 

 

これは厄介。

 

 

ミンファンは別れ話をすると逆上する典型的なモラハラ彼氏。

 

 

前回の人生を回避するために逃げることもできないし。

 

 

前回の人生の最期に受けた仕打ちの傷も癒えていない。

 

 

何度も起こるフラッシュバック。

 

 

そんな中で見事に前回の運命の悲劇を回避できたのですから。

 

 

ミンファン以上に手強かったのがスミン。

 

 

ジウォンの不運は、スミンが全て裏で手を引いていた。

 

 

観ているうちに、スミンって自己愛性パーソナリティ障害じゃないかなって気づきました。

 

 

確信は持てませんが、少なくともその傾向はあると思います。

 

 

言っていることが嘘だらけだったり、ジウォンをまわりから孤立させ自分だけが味方だと思い込ませたり。

 

 

ジウォンだけが幸せになるのが許せなかったり、嫌っているはずのジウォンなのに見捨てられるのが怖かったり…数え上げたらきりがありません。

 

 

過去にターゲットになったことがある私には、他人事だとは思えなくて。

 

 

こういった場合は、まず逃げるしか打つ手立てはないのだけど。

 

 

だからこそ立ち向かったジウォンは、どれだけの勇気が必要だったか。

 

 

怖さや諦めの方が勝つのに、成し遂げたジウォンは本当に凄い。

 

 

でもこれは本当に奇跡だったとも思う。

 

 

現実的には、こうは上手くいかないと思います。

 

 

たくさんの協力者が必要になってきますし。

 

 

でも柔道を習っておくのは得策だと思いました。

 

 

このドラマのレビューで、「スミンの生い立ちが可哀想」との意見をちらっと目にしたのだけど、確かに生い立ちはそうなんです。

 

 

スミンがもし子どもの頃から愛されていたら、あんな人格になっていないですもの。

 

 

ジウォンは父に愛されていたけど、母に捨てられた傷やさみしさからスミンのような人でも受け入れてしまったんですよね。

 

 

出会いも仕組まれていたのを知らずに。

 

 

子どもの頃にどれだけ自尊心を育まれたかが、本当に重要だってこと改めて考えさせられました。

 

 

印象的だったのはジヒョク部長がスミンに、「君が人を信じられないのは、自分を信じられないから」的なことを言ったこと。

 

 

ジヒョク部長ってめちゃめちゃ観察眼が鋭く、物事の本質を捉えられる貴重な人物でした。

 

 

キム代理(元課長)(キム・ジュンヒさん)はパワハラをやめて自分を省みれてよかったけど、スミンは生涯ずっとあのまま。

 

 

自分を省みれないから、ジウォンが悪いそればっかり。

 

 

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人の最期は誰もまわりに人がいなくなって一人ぼっちという話を聞いたことがあるけど、このドラマでスミンがまさに体現していてその通りなんだなぁと思いました。

 

 

自分を省みれたら、キム代理のようにジウォンに受け入れてもらえたかもしれないのに。

 

 

あんなふうになる前にもっと早い段階でね。

 

 

スミンに邪魔されなくなってからは、ヤン課長(元代理)(コン・ミンジョンさん)やヒヨン(チェ・ギュリさん)などいい人たちに囲まれて本当に安堵でした。

 

 

個人的にヒヨンが凄く好きです笑

 

 

底抜けに明るくて美味しそうにご飯をいっぱい食べてめちゃめちゃ癒やされる

 

 

イ室長(ハ・ドグウォンさん)もはじめは怖そうでしたが、ヤン課長のためにいろいろ動いてくれてめちゃめちゃ頼もしかった。

 

 

ドラマを観る前に、BoAさんが出てると聞いていたのだけど、最後までどの人か全くわからなかったんです😂

 

 

キャストを調べてみたら、なんとオ・ユラ副社長だったとは。

 

 

この人何か苦手…と思って観ていたので呆気に取られてます…😅

 

 

本当に、BoAさん…?

 

 

昔、あんなに可愛かったのにどうして…

 

 

このドラマは、自己愛性パーソナリティ障害を持つ人から壊された人生をどうやったら回避できるか。

 

 

どうやったら人生を壊されなかったか。

 

 

それを命懸けで全力で体現してくれたドラマだったと思います。

 

 

そう命懸け。

 

 

それほどまでに厄介な課題なのです。

 

 

ドラマの中では、自己愛性パーソナリティ障害については一言も出てきませんが、そのような人物を描かれるということは社会問題化しているということなのかもと思いました。

 

 

スミンのような人物のターゲットにされている方が、一人でも減ればいいなと願ってやみません。

 

 

平和に生きてこれた方にとっては、「スミンのような人って本当にいるの?」と疑うかもしれませんが、実際にいてこんなに大変なんだよということがこのドラマによって伝わればいいなぁと思います。

 

 

もし万が一、今後出会ってしまったときのためにも、回避するきっかけにこのドラマの知識があるのとないのでは大きく違ってくると思うので。

 

 

手口などもこのドラマでは細やかに描いていますので、啓蒙になることを願っています。