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韓国ドラマ『アンナ ディレクターズカット版』(2022)全8話 感想

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感想を書く上でネタバレが入る事があります。

 

キャストの感想

 

ユミ役のペ・スジさんがとにかく凄い!

高校生時代〜大人時代まで演じられています。

その時代において見た目もガラッと変わるのですが、変貌が見事なんです。

特に結婚式のシーンは圧巻の美しさでした。

置かれている立場もよく変わりますが、どの立場においても相応しい納得の演技が凄いです。

全体的に落ち着いた演技です。

それでいて芯にある熱い野望を潜めている感じも伝わってくるし、とても素晴らしい演技でした。


ヒョンジュ役のチョン・ウンチェさんも凄くよかったです。

ヒョンジュはギャラリー「マレ」館長の娘さんで、お嬢様なんですかね。

そんな感じでしたが。

ときどきチャラくなるんですが、それが凄いリアル!

一歩間違えたらしらけるだろうってなるシーンも、見事に演じてました。

別れ際の挨拶とかね。

特徴的なんですよ。

それでいてしっかりお嬢様にも見えるものだから凄いです。

ユミを問い詰めるシーンのドスの効いた演技も痺れましたね。

ユミとヒョンジュがバチバチやりあうシーンを期待したのですが、ユミはそういう性格じゃなかったんですよね。

だからこそヒョンジュが乗り移ってしまったかのような部下を責めるシーンが際立ってくるのですが。


それからジフン役のキム・ジュンハンさんも凄かった!

みんな演技が凄すぎるんですよ。

キム・ジュンハンさんはちょっとした仕草なんかも凄くリアルを観ている感じで完璧でした。

本当にカメラを前に演技をされてるのが想像つかないほど。

そこにいる感じが凄いです。

個人的に毎熊克哉さんにときどき似てるなって思いながら観てました。

ジフンも野望が凄い役でしたね。

ユミと違うのは野望をあまり潜めないところでしょうかね。

にじみ出ちゃってる感じ。

それを上手く演じているから醸し出す雰囲気から何までリアルさがありました。

主要キャスト3人が抜群の演技力なことに加えて、脇を固める女優さんも演技がよいのでかなり完成度高いドラマになっています。


ジウォン先輩役のパク・イェヨンさん、秘書チョ・ユミ役のパク・スヨンさん。

どちらも素晴らしかった。

特にパク・スヨンさんよかったですね。

新人秘書として張り詰めている緊張感とか佇まいさえ素晴らしく見事でした。

 

ストーリーの感想

 

まず最初に出てくるのは6歳のユミを演じたチェ・ソユルさん。

この子が本当に可愛くてね。

あっという間に引き込まれていきます。

そして流れるきらきら星変奏曲。

こんな美しく心地よいきらきら星変奏曲を聴いたのははじめてかもしれません。

凄くこのドラマの世界にあっていてよかったです。

洗練された品のあるドラマになっています。

きらきら星変奏曲なくしては完成しませんね。


14歳のユミを演じたキム・スインさんは本物のバレリーナさんなんでしょうか。

バレエのシーンがとても美しかった。

ライバルの子に挑発するシーンに凄みがありましたね。


順風満帆にいってると思ったら。

一つのトラブルがきっかけで歯車が狂ってしまった感じでしたね。


この音楽教師は保身に走りズルいですよね。

どちらかといったら教師の方からぐいぐいいってる感じだったのに。

これで転校って可哀想なんですよ。


そして、大学に受かったと嘘をついてしまう。

そんな簡単にバレるようなことありえるの?

って思いましたが意外とバレなかった。

あるときまでは。

観てる方はハラハラドキドキなもんで、何やっちゃってるのとか早くバレた方がいいと思ってしまうんです。


お父さん(チェ・ヨンジンさん)が不憫になってしまった。

結局、お父さんもお母さん(キム・ジョンヨンさん)も真実は知らないままだったのは良かったのかどうなのか。


ギャラリー「マレ」で事務職ではありますがほぼほぼお手伝いさんのようなことをさせられて苦労していたときは、改心されたのかなと思いましたが。


耐えかねて爆発してしまってからは、もう止まりませんでしたね。

それでも今度はバレないでほしいという視聴者側にも心境の変化が起こるという予想もしない展開。

それはきっとお手伝いさん時代の苦労を目の当たりにさせられたからでしょうね。

学歴がないことでこれほど見下される。

月1日しか休みがないって酷くないか。

それも住み込みかと思ったら通いでびっくりした。

お母さんにも会いに行けず。

そして罵られて。

それじゃあ爆発しちゃうよと、いつの間にかユミを応援している自分がいます。


学歴あってもちゃらんぽらんなヒョンジュ。

学歴なくても品や人望があり講師、教授、市長婦人とのぼりつめても相応しいユミ。

ヒョンジュの学歴を拝借しなければ成し遂げられなかったことではありますが。


学歴なんてあってもないようなものでは。

それでも学歴社会だと学歴がものを言うのでしょう。

中身は同じ人間なのに。

学歴がないとスタートラインにも立てない。

バレてもユミほどの人望があれば、人はついてくるような気もしますが。

やはり学歴社会だと持たないものはそれさえなかったことになるのかな。


驚いたのはジフンにいつバレてしまわないか心配してたのに、実はジフンの方が何千倍も悪いやつだったこと。

それにしても出会ったときは紳士的なのに、いつからこうなってしまうのだろう。

本当にがっかり。

ユミにそんな態度取らないでと思ってしまう。

バレる心配なんかいらなかった。

きっとジウォン先輩に託していたことも全てお見通しで阻止していたんだろうな。

ああするしかユミの命はなかったのかも。

何かこの辺りはサイコスリラーっぽかった。


全てバレたってジウォン先輩がすぐに通報や記事にしなかったように、チョ・ユミだって味方だったでしょうに。

ラストはなかなか逞しい伝説の女という感じでしたね。

私はユミがとても強い人だと思う。

確かにたった1つの嘘がとんでもないことになってしまったのだけれども。

やってはいけないことをしているのだけれども。

応援せずにはいられなかった。

ユミの持つ芯の強さみたいなものにいつの間にか憧れてしまったのだと思う。

きっとお手伝いさん時代にあれだけ罵られてなかったら。

ヒョンジュと出会わなかったら。

また違う人生があったのかもしれない。


心に響くとても壮大なストーリーでした。

 

 

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