この記事は中国映画『サンザシの樹の下で』(2010)のネタバレ含む感想記事です。
中盤くらいまでは1シーンの長さもあってかゆったりした流れだったので、まさかこんなに泣かされるストーリーだったとは…。
川遊びしたあと、ふと眠ってしまったときに
「最近、眠くてすぐ寝ちゃうんだよね」
とスン(ショーン・ドウさん)が発したあたりからフラグが立ってきて。
「血が止まりにくい体質」
でもう決定的だと思い。
ジンチュウ(チョウ・ドンユイさん)に心配かけまいと健康診断だと嘘をついたスンでしたけど。
表情からはだだ漏れで。
ジンチュウはその表情を見てないので気づいてないけど、観てる方はわかっちゃいますよね。
これ、悲しいやつだぁ…って。
覚悟していたものの。
ラストはドバァーっと号泣せざるを得ませんでした。
スンが見事な好青年すぎて。
本当にいい人ほど早くに…って思わずにいられません。
韓国映画にも多いけど、こういう状況になったときに当事者は姿を消すんですよね。
心配かけまいと。
最期くらいわがままを言ってもいいのに。
本当にできた人で頭が下がります。
ジンチュウはつらいけど。
あのときこうしていれば…と後悔だらけになるでしょうし。
俳優さんの演技も素晴らしくて。
ラストは神がかっていました。
あんな演技できるなんて相当レベル高いです。
ショーン・ドゥさん、凄すぎる…！
チョウ・ドンユイさんも泣く演技が本当に天才的！
登場シーンからずっと可愛い、可愛いと思って観てましたけど。
チョウ・ドンユイさんはやっぱりただものではないなぁと改めて思いました。
初々しさがいいし、声も可愛いし本当に魅力的な女優さんだと思います。
この話って、はじめにもあったけど実話ベースなんですよね。
時代背景もあるでしょうし、ジンチュウ母が厳しくて厳しくてもうどうして…ってたまらないです。
そんな母もソンが病気だとわかってからは会うのを許してくれたけど、時すでに遅しで…。
「若いんだから時間はいっぱいあるんだから」ってはじめの頃に言ってたのが、これもフラグでしたね。
卒業待っていたら、遅いんだよ…！！！
時代が違っていたら2人は一緒に過ごせていたのかな。
そう思うと切なく哀しいです。
何か、色んな方のレビューを読むと。
ソンの病気は仕事が原因でなったみたいですね。
それを知って尚更、やるせない思いになりました。
時代背景が違ったら2人は幸せになれたでしょうに。
悔しいですね。
