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韓国ドラマ『五月の青春』(2021)全18話 感想

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U-NEXTにて視聴。

 

ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。

 

 

『五月の青春』

放送年:2021年

話数:18話(1話約42分)

ジャンル:ヒューマン、恋愛

個人的満足度:★★★★★5

 

キャスト

イ・ドンヒョンさん:ファン・ヒテ

コ・ミンシさん:キム・ミョンヒ

イ・サンイさん:イ・スチャン

クム・セロクさん:イ・スリョン

オ・マンソクさん:ファン・ギナム

 

感想

民主化運動真っ最中の1980年のお話。

光州事件を描かれたものは、タクシー運転手〜約束は海を越えて〜ペパーミント・キャンディー1987、ある闘いの真実と映画で観ていましたが、ドラマははじめて。

この激動の時代に恋愛なんてとてもできる状況になかったと思うので、離れ離れのラストかなぁと思ったら…想像以上でした…絶句。

 

本当に恋愛してる場合じゃなかったですよね。

 

ミョンヒ(コ・ミンシさん)が健気で自分を犠牲にしてでもまわりに献身的で…とまるでナイチンゲールのような方で。

なぜ、あんなにまわりに尽くした人物が犠牲にならないといけない…?と理不尽さを感じ胸が痛いです。

いい人ほど早く亡くなってしまう。

どうして…。

けど、残されたヒテ(イ・ドンヒョンさん)の苦しみもまた深く…。

ミョンヒの分も…ってそういうことかと納得。

確かにミョンヒに耐えさせるのもつらいわ。

個人的にヒテってミョンヒのことを偽善と言ったりあまり共感できない部分もあったのだけど、ミョンヒ亡き後のあのかなしみを見て、本当に愛していたのが伝わった…。

本当にかなしい時代だったと思う。

亡くならなくていい人がたくさん亡くなって。

個人的にミョンヒ父(キム・ウォネさん)が好きだったから、ずっと冷たくあたってるミョンヒを観ていてずっとしんどかった。

ミョンヒも父亡き後あんなにかなしむのなら、生前もっと優しくできればよかったのにね。

本当にかなしい。

ミョンス(チョ・イヒョンさん)も父だけじゃなく姉まで…なんて自責の念にかられ続けた人生だったのではないだろうかと思うと可哀想でならない。

41年後版に登場されていたので無事、母、祖母のもとに帰れたのは安堵でしたが。

誰が悪いとかあのときこうしていればとかいろいろぐるぐるするけど、きっと運命の歯車みたいな避けようもないもの。

どこでいつ犠牲になるかわからない状況だもの。

生き延びた人がこれだけいたのも奇跡で。

命は助かってもたくさんの人の笑顔を奪い、心に深い傷を残してしまった。

ギョンス(クォン・ヨンチャンさん)は、身元わかるものなくせと命令されたのにいい仕事してくれた。

彼のお陰で身元わかったし。

PTSDきっとなってるだろうね。

軍人だって、命令だからやってるだけで心を無にしないとつとまらないからね。

スリョン(クム・セロクさん)を助けてくれた警官が犠牲になってしまったのもとてもつらかった。

あの警官凄く好きだったから。

警官でさえ軍人にやられてしまうなんて。

ファン・ギナム(オ・マンソクさん)がずっとずっとゆるせなかった。

たぶん、光州事件のことを知らないままこのドラマを観ていたら、なぜスリョンたちはまわりを巻き込んでまでデモに夢中なの?と疑問に思ったかもしれない。

でもこれらのデモが民主化を勝ち取ったのだと思うと、彼らの思いはなくてはならないものだったと改めて実感します。