感想を書く上でネタバレが入る事があります。
最終週/第10週(第37話〜第40話/最終話) 感想
なるほど。
立花(柄本時生さん)がなぜ手紙ゲームをはじめたのか。
ちゃんと最終週で明かされる内容になっていてホッとしました。
立花は成田(櫻井海音さん)を救いたかった。
はじめはそれが成田だとは思っていなかったのだけれども。
命をかけて成田を救ったということかな。
それが使命だと思ったのかも。
誰でも生まれてきた以上、最後は誰かの役に立ちたいと思うのは自然なことだし。
なかなかそれまでの人生で誰かの役に立てたという実感がなかったら尚更そうなると思います。
終盤特に『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』っぽくなってましたが、
- 先生が余命わずかな病気
- 命を削ってでも生徒に何かを伝えようとしている
くらいでしたかね、共通点は。
『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』の方が熱血な先生という感じでしたよね。
熱量が違うといいますか。
その点、『差出人は、誰ですか?』は立花のキャラクター含め淡々と描かれていたようにも思います。
それと『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』は、生徒役が既に活躍している人も多かった。
永野芽郁さんとか今田美桜さんとか福原遥さんとか。
森七菜さんでもあまり目立たない役だったくらいですし。
今考えると凄いです。
『差出人は、誰ですか?』は男性陣は活躍されている方もいますが、女性陣はほぼほぼ新人さん?なキャストだったので。
有名どころが出ていたらもっと熱いドラマになっていたのかなとも思いますが。
とはいえ、『差出人は、誰ですか?』のキャスト陣からもこれから活躍する人が出てくると思うので楽しみですね。
個人的に窪塚愛流さんは馬場ちゃん以外だとどんな演技をされるのか非常に興味深いです。
窪塚愛流さんは今後映画にも出るそうでそちらも気になっています。
立花の手紙を美月(幸澤沙良さん)が読むのを生徒が聴いているシーンと、お葬式のシーンは演技力が試されるシーンだったと思いますが。
やっぱり櫻井海音さん、藤原大祐さんはずば抜けて上手かったですね。
櫻井海音さんは教室で涙を流すシーンがよかった。
綺麗に涙を流します。
感情も凄く伝わってきます。
藤原大祐さんはお葬式のシーンが特によかった。
特に鼻をすすりあげる感じとか凄くリアルで。
他のキャストとの違いを見せつけられた気がします。
あとは意外なところでひかり役の馬越友梨さん。
教室、お葬式のシーンともにどちらも良かったです。
感情の入った泣きの演技が素晴らしかった。
馬場ちゃんに関しては、いじめられっ子がいじめっ子を救ったという構図なんですよね。
結局、いじめ問題っていじめる側に問題があるんじゃないのと再確認させられたストーリーでした。
成田を頭ごなしに叱るでもなく、和解に向けてさりげなく馬場ちゃんの背中を押す形をとった立花はやはり偉大な教師だったのではないかと思うのですが。
きちんと全体像が見えていて出しゃばるでもなく適切に対処できる教師ってあまりいないですから。
立花が思っているよりも大きな使命を果たせたんじゃないかと思いますね。