感想を書く上でネタバレが入ることがあります。
また視聴者の解釈に委ねるシーンが多くあったので、個人の解釈が混じる場合があります。
最終話(第11話)感想
第10話ラストの絶望的なところからよくここまでたどり着きましたね。
正直、第10話ラストで露呈された問題は紬(川口春奈さん)にも誰にもどうすることはできないんじゃないかと思っていたのですが。
ここは紬が想像以上に大人でした。
紬、想(目黒蓮さん)といてもあまり楽しそうに見えなかったから予想もしてなかったけれど、そこまで受け止める深い愛があったのは意外でした。
ちょっと女神にも見えてしまったくらい。
なんというか、紬に助けられましたね。
そして、「声が聞こえなくても声が見えるようになってよかった」までたどり着いて。
2人の笑顔が本当によかった。
紬、名前をもう一度呼んでもらえてよかったね。
想はまたつらくなってまた紬に当たるかもしれないと教室のシーンの時点では言っていたけれど、このイルミネーションのシーンを見る限りでは大丈夫そうですね。
少なくとも「紬の声が聞こえない」と嘆くことはなくなるでしょう。
それから奈々(夏帆さん)にも助けられたと思う。
奈々の台詞がとてもよかった。
「私たちはうつむいてたら優しく声かけられても気づけないよ」
「見ようとしないとだめだよ」
これはそのままの意味でもそうだし、心の蓋という面でも言ってることでこの言葉が想の背中を押した感じもありますね。
想は奈々にもっと感謝した方がいいよと思いますが。
奈々は奈々で春尾先生(風間俊介さん)といい感じだったので、まあいっかという感じではありますね。
しかし奈々は強かったなあ。
個人的に一番幸せになってほしいキャラクターでしたが、心配しなくても奈々は自分で幸せを掴みにいける強さがあるなと感じましたね。
青いハンドバッグ買ってもらえたかな?
花屋さんに言われたという
「お花は音がなくて言葉があって気持ちを乗せられる」
この言葉もよかったですね。
この花屋さん素敵すぎないか。
全話通して振り返ってみると個人的にはやっぱり第1話、第2話が間違いなく響きましたね。
というのも目黒蓮さんの演技に持っていかれたからなんですが。
第3話からは世間は湊斗(鈴鹿央士さん)絶賛の中、個人的には湊斗には共感できなくて1人モヤモヤしていたのもあります。
このドラマって誰の視点で見るかにもよって受け取り方も変わってくると思うのですが。
想寄りの自分は全話通して想目線で見ていたというのもあります。
第3話、第4話と感想を書きかけていましたが、どうしても湊斗に思うところがあって結局仕上げることができませんでした。
第3話での湊斗に対しては、
- 想の気持ちはどうなるの?
- 友達のことでそんなになってしまうなら想本人の苦悩はどれほどのものだったか?そこの想像は?
- 湊斗本人が想の立場だったらとは考えない?
- 湊斗本人が想の立場になる可能性だってあるはずなのに
などと頭がごちゃごちゃになっていました。
何度も出てきた「想変わってないよ」とか「耳が聞こえないだけでしょ」とか。
湊斗にとって想は完璧なかなわない存在の人であって。
聞こえる聞こえないは重要ではないのは分かるのですが。
でも現実問題、想にとっては聞こえなくなったことはとても大きな問題で、そのためにそれまでの関係を遮断したほど苦悩の日々でしたよね。
そこへの想像力が足りなすぎない?と湊斗に対して思っていたので。
モヤモヤしてどうしようもなかったときにその気持ちを代弁してくれた記事に出会えたのはホッとしました。
この方は奈々メインの記事でも凄くいい記事を書いているので是非読んでみてください。
この記事を読んで更に奈々を応援したくてたまらなくなった。
だから奈々が想のことはふっきれてアドバイスできるまでになって、春尾先生との未来が見えるラストだったのがとても嬉しかったです。