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韓国映画『花、香る歌』(2015)感想 切ないストーリー

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感想を書く上でネタバレが入る事があります。

 

キャストの感想

 

チェソン役のペ・スジさん。

何て綺麗で可愛いんでしょう。

こういう顔に生まれたかったと何度思ったことか。

可愛いだけじゃなく演技も魅力的で引き込まれました。 

特に涙のシーンが美しかったです。

恋を知ってからどんどん綺麗になっていくのが凄いですね。

心情の変化を上手く演じています。

役柄的に男装するシーンもありますが、男装しても格好いい!

付け髭つけただけでもかなりのイケメンに変身しちゃうのが凄い。

身近にいたら惚れちゃうような勢いです。


師匠であるジェヒョ役のリュ・スンリョンさんもとても良くて、観終わったあとに他の出演作をチェックしてみたらびっくり!

何と『7番房の奇跡』のお父さん役の人だった。

この衝撃と言ったら、、。

韓国の俳優さんって演技を超えて役そのものになってるから、同一人物だと気付かないことも多いですがこれは本当に全然分からなかったです。
 
まあ役柄が全く異なるのもありますが、それでも凄いです。

ジェヒョはチェソンが慕うだけあって、チェソンと一緒に私もジェヒョに恋していたかもしれない。

落ち着いた大人の魅力的な男性。

多くは語らないけれど、背中で導いてくれる姿勢が格好よかった。

チェソンに「美しい」と言ったとき、切なくてキュンキュンしてしまいました。

凄く惹かれます。

大人の魅力がたまりません。

 

ストーリーの感想

 

実話をもとにしたストーリーということに驚かされます。

凄く勇気のある女性がいたんだなと思います。

とても芯のある女性です。


芸能伝統パンソリについては、語りがあったりと単純な歌ではないこともありすんなり心に響きませんでしたが。

原題でもある『桃李花歌』の方が個人的にぐっと心にきました。

子ども達が歌っていたり、エンディングの曲にもなっていてこれはジェヒョがチェソンのために書いた歌詞でもあるためとても切なく胸が締め付けられます。


相思相愛であるのに結ばれない悲恋の物語なので終盤特に切ないです。

時代や権力のしがらみがあるのでこの時代はこういうことは多かったのだと思います。


チェソンの夢を叶えるため、奔走していたジェヒョだったのに興宣大院君(キム・ナムギルさん)にとられてしまったときはとてもやるせなかった。

でもこのとき勇気出してチェソンと一緒にいたいと申し出たジェヒョの男気は素晴らしかったですね。

言えないだろうと思っていたから。

でもそこはやっぱり権力の力が大きすぎて、そうだよね、、となってしまうのです。


もしかしたらチェソンが唄い手になりたいなんて思わなかったら、一緒にいれたのかな?なんて思いますが。

それでもチェソンにとってパンソリは自分を勇気づけてくれたものなので、パンソリなくしては生きていかれなかったんですよね。


籠の鳥となってしまうのは不本意だったことでしょう。

唄い手として活躍の場でも設けてくれるのかと思いきやそうではなかったみたいですから。


離れ離れになってしまった2人が今の時代だったら盗み見て会うこともできたかもしれませんが、この時代のこの設定ではとても無理ですよね。

相手のために諦めるしかなかった。

手紙も届かないというのがやるせないです。


大院君に惚れられなかったら命もなかったのかもしれませんが、悲しい運命です。


それでもラストは解放されて良かった。

時既に遅しな感じでもありましたが、会えない間でも2人は想い合っていつも心の中では一緒だったと思うのです。


権力に逆らえない時間が本当に痛ましいですが。


3人の兄弟子達も優しい同士といった感じで彼ら含めジェヒョとの思い出がチェソンを乗り越えさせたのかもしれません。


冒頭とラストの大自然の雪のシーンが美しく、切ないストーリーにぴったりでした。