映画『ブレイブ-群青戦記-』(2021)のネタバレ感想記事です。
キャストの感想
まず主演の新田真剣佑さん。
真剣佑さんの出演作品は『同期のサクラ』が印象に残ってます。
はじめて観た時にあまりの綺麗な顔立ちにとても驚かされました。
この映画で演じた蒼は気弱な感じでしたが、元康(三浦春馬さん)と出会ってからはいつしか頼もしくなりその対比も上手く演じられていたのではないでしょうか。
真剣佑さんがこの世界に入ったきっかけが三浦春馬さんなんですよね。
それを知っていたので元康と2人きりのシーンは感慨深いものがありました。
元康を見つめる真剣佑さんの表情からは、演技以上のものを感じられた気がします。
ラスト、元康になりすましたシーンでは蒼とは別人のようでしたね。
次に三浦春馬さん。
冒頭からちょっと直視出来ないようなシーンが続いていて個人的にしんどかったのですが、元康が出てきてからは映画の雰囲気がガラッと変わり観て良かったとなりました。
元康をまとうオーラがとても明るく眩しいくらいでした。
元康のお陰で覇気を取り戻した蒼のように、三浦春馬さんの演技はこの映画に光を差し込んでくれたように思います。
それから遥役の山崎紘菜さん。
山崎さんは『高校入試』ではじめて拝見して凄く存在感のある可愛い子だなと思いました。
『汝の名』での演技を観れば分かると思うのですが、確かな演技力を持っている女優さんです。
この映画ではヒロイン的な役でしたね。
そのため登場シーンも多く、画をしっかり締めてくれていました。
遥は蒼よりしっかりしたキャラなので、遥がいなかったら画が締まらなかったかもしれません。
ストーリーの感想
キャストの感想でも触れたようにこの映画は元康が出てきてからが本番といった感じの映画です。
それまでは本当に私は耐え難かったです。
元康が出てきてからは一気に変わりますから、そこで観るのをやめてしまうのはもったいないなと思いました。
観る前のイメージとしてはアスリート高校生たちが大会の延長として綺麗に格好よく戦う感じかなぁと思ってました。
そしたら全然そんな感じではなかったのですけれど、気弱な蒼が元康のお陰で強くなっていくストーリーがいいなと思いました。
ラストなんかはじめの蒼からはとても想像がつきませんでしたよね。
1人残るってとても心細いことなのに。
元康の存在が蒼を動かしたのでしょう。
遥からしたら切ないですけれど。
この映画は『群青戦記』という原作漫画があり、原作を読んでいた方からは原作の肝心なキャラが映画には出ていないといった声もあるようなんですよね。
そのあたりも気になるので原作も読んでみたいです。
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