映画『そして、バトンは渡された』(2021)感想記事です。
感想を書く上でネタバレが入る事があります。
キャストの感想
これは稲垣来泉ちゃんですね。
来泉ちゃんに全て持ってかれました。
正直、来泉ちゃんが成長するのを待って大人版も来泉ちゃんに演じてもらいたいほどでした。
本当に凄い女優さん。
来泉ちゃんは『TWO WEEKS』のはなちゃん役のときから思い入れがあって、今はもう来泉ちゃん見ただけでも色んな感情が溢れて涙ぐんでしまうくらいの存在なんです。
『糸』のときも色々泣けるシーンありましたが、やっぱり一番泣いたのは来泉ちゃんのシーンなんですよね。
今回も来泉ちゃんに泣かされっぱなしになったじゃないですか。
泣きの演技だけじゃなく雨の中のシーンもとても印象に残っていて好きなシーンなんです。
実質、来泉ちゃんが主演なんじゃないかっていうくらい演技から何まで抜きん出てました。
あとは石原さとみさんですね。
自由奔放な演技と姿を消してからの弱った演技の対比が素晴らしかったです。
特に卒業式のシーンですよね。
あの涙のシーンには心打たれました。
あんな痩せ細った身体のどこからあんな大量の涙が出てくる?って思うほどの涙の量にはもらい泣きせずにはいられません。
それからドレスを選ぶシーンもぐっときました。
やっぱり人が弱った姿を見るのはつらいですね。
ストーリーの感想
個人的に優子ちゃん(永野芽郁さん)の卒業式のシーンがクライマックスだったと思います。
そこではじめてみぃたん(稲垣来泉さん)だったんだというのが分かって、衝撃でした。
てっきり森宮さん(田中圭さん)と優子ちゃん、梨花さん(石原さとみさん)とみぃたんがこれから家族になるんだとばかり思っていたから。
描き方が凄いですよね。
こんな絶妙なところで、、。
そうだったんだ、、森宮さんがいい人でみぃたん本当に良かったねと思わずにいられませんでした。
思えば泉ヶ原さん(市村正親さん)もいい人でしたよね。
みぃたんは人に恵まれてると思いましたし、それはみぃたんの人柄がそうさせてるところもあるなと思いました。
だってあんなに可愛くていい子がいたらね。
誰だって可愛がっちゃいますよ。
みぃたんだったというのが分かってからは、薄々結末は見えていたのでそのあとはやっぱりか、、となりました。
あのみぃたんが無事に幸せに生きていってくれればこれ以上幸せなことはないくらい。
幼少期のみぃたんを思い浮かべて願わずにはいられません。
原作は瀬尾まいこさんの同名小説。
本屋大賞を受賞されたのも納得の作品でした。