映画『天外者』(2020)のネタバレ感想記事です。
映画『天外者』公式サイト | 2020年12月11日(金)公開
キャストの感想
まず主演の三浦春馬さんですが、とても素晴らしい演技でした。
これにつきます。
野望溢れるやんちゃな時代、威厳のある紳士になった時代とどちらもとても引き込まれる演技をされてました。
とても熱量のある演技に圧倒されっぱなしです。
そして指先が映るシーン1つとっても美しく、全身で全力で演技をされてるのが伝わります。
次に森永悠希さん。
森永さんが演じたのはのちの伊藤博文である利助。
はじめはまさかそんな大物を演じていると思わず、万華鏡が壊れたとか騒いでいた姿に可愛らしいなぁと呑気に観てました。
森永さんの演技もとても素晴らしかったです。
本当にその時代にいるみたいで疑いも起きない感じが凄いな~と思いました。
どんな役でも見事に演じきって想像の上をいく良い演技を見せてくれる俳優さんだと改めて実感しました。
坂本龍馬役は三浦翔平さんでしたが、『仁-JIN-』の龍馬(内野聖陽さん)がどうしても好きなのでやはり誰が演じても物足りなさを感じてしまうのが困ったものです。
全坂本龍馬役をどうか内野さんが演じてくれないでしょうか。
とはいえ三浦翔平さんも友厚と船の上で野望を語るシーンはとても良かったと思います。
光が差し込んでとても綺麗でしたね。
ストーリーの感想
五代友厚というとこれまで『あさが来た』『青天を衝け』でどちらもディーン・フジオカさんが演じられているようですが、どちらも観ていないので全く分かりませんでした。
こんなに偉大で熱い人がいたなんて。
もっと知られるべき人物ですし、この映画をもっと多くの人に観て欲しいと思いました。
坂本龍馬はいなくなるまでが結構あっという間な感じだったので、この映画はどちらかというと五代友厚と伊藤博文がメインな感じですかね。
あとははる(森川葵さん)ですね。
はるが亡くなるシーンから私はずっと涙が止まりませんでした。
友厚からしたら助けた人に助けられたことになったのですが、はるも友厚のためにそこまで出来るって凄いと思いました。
誰かのために自分を犠牲にするって今の人じゃなかなか出来ない事だと思います。
好きな人に会えて夢だった海を見れて命尽きたのがせめてもの救いだったかなと。
そして洋装化した頃に入ると、ここからラストまで号泣しっぱなしでした。
凛とした佇まいの五代友厚を観て、どうしても三浦春馬さんとリンクしてしまい色んな思いが溢れてしまいました。
偉大な功績をおさめたことや、亡くなってからその功績をたたえられたことなど重なってしまったのです。
これはとてもとても涙なしには観られません。
あれだけの時代で目に見えている世界よりもずっと先を見て成し遂げた五代友厚。
どれほど芯の強い人だったでしょうか。
彼のことをもっと調べてみたいと思いました。