アマプラにて視聴。
ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。
特攻隊の話は、涙なしには観られんのですよ。
涙……涙。
最後は泣かされるんだろうなと思っていたら、中盤くらいからずっと泣かされっぱなし。
百合ちゃん(福原遥さん)が泣く度にもらい泣きし、彰(水上恒司さん)が映るだけでボロ泣き。
ハンドタオル必須の号泣映画でした。
序盤は百合ちゃん、邪魔しに行ってない!?ってなっていたものの、未来から見た純粋な気持ちをぶつけてくれて、同じ気持ちを分かち合えた感じ。
百合ちゃんが特攻を止める話だったらいいのに…!と何度も期待したけど、止められなかった。
何とか百合ちゃんに説得してほしかったけど。
未来からきたって打ち明けるのはだめだったのだろうか。
何度も「日本は負けるんだよ」と言っているのに、彰は頑なで聞いてるの?って感じだったけど。
でも結局、百合ちゃんも現代に戻っていたし、たとえ彰を止められても一緒にはいられなかったってことよね。
それもまた心残りになってしまうだろうな。
それに彰みたいな芯の強い人だと、たとえ止められて行かない選択をしたとしたら、罪悪感にさいなまれそう。
そういう教育を受けているわけだから。
だからとどまる選択などなかったのだろうな。
ツルさん(松坂慶子さん)も凄くいい人で。
よく百合ちゃんを受け入れてくれたよね。
あの時代の人は皆、親切なんだろうか。
今なら不審者扱いされそうだけど。
見送る側もつらい。
千代ちゃん(出口夏希さん)もよかったなぁ。
ボロボロ泣いてるシーン、もらい泣きしました。
石丸(伊藤健太郎さん)もとてもよかった!
伊藤健太郎さん、久し振りに見たけど、やっぱり演技好きだなぁ。
百合ちゃんと彰が美男美女だしお似合いすぎて、いつか生まれ変わって一緒になってほしいと願わずにはいられなかった。
視聴者は皆、百合ちゃんと同じ立場だから、特攻に行ってしまったのが本当に悔しくてならない。
だって本当にもう終わるんだよ…!
彰たちが飛び立ったのが7月7日だからもうあと1ヶ月後には終わるのに…!
死ななくていい命だったのに。
本当に特攻とか決めた人が許せない。
上は命令するだけでしょ。
はじめて特攻隊のことを知ったときに、片道分の燃料しかないって、本当に衝撃な話でした。
特攻隊について詳しく描かれた作品で特に印象に残っているのは、2007年に放送された『千の風になって ドラマスペシャル』第5弾の『なでしこ隊〜少女達だけが見た特攻隊・封印された23日間〜』。
このドラマで、穴澤利夫少尉のことを知ってそのあと特攻隊の本をいくつか読みました。
智恵子さんへの手紙が本当にもう泣けるんですよね。
やるせなくて。
このドラマでは、本島桂一少尉を成宮寛貴さんが演じていたのですが、本島少尉も教師になるのが夢だった。
黒板に「あーーーー!」と叫びながらチョークで書いていた成宮寛貴さんの演技がとても印象に残っています。
お国のためにとわかっていながらも、心の中では葛藤などあったのだと思います。
ないはずがないでしょう。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は今の若者が見ても理解しやすい映画。
百合ちゃん目線で入れますからね。
ずっと後世に受け継がれてほしい映画です。
個人的に主題歌は、主人公の心情とリンクしたものがよかったな…と思いましたが。
この映画のために書き下ろした曲というのはわかるのですが、全然入り込んでこなかったのでそこは残念でした。
原作