アマプラにて視聴。
ネタバレが入ることがありますので、ご注意ください。
キャストの感想
観終わったあとに、キャストを調べてびっくり!
ドキュメンタリーっぽいなと思っていたら、実在のご夫婦を撮影されたとのことです。
それであのエンドロールだったのですね。
映画っぽい作りになっていたから、俳優さんが演じてるのかと思ってました。
こんなご高齢で俳優さんってしんどいのではないか?と観てはいたのですが。
夫チョ・ビョンマンさん。
妻カン・ゲヨルさん。
ともにご本人。
実話を越えて、ご夫婦の実生活に密着された作品だということに驚きを隠せません。
演技じゃなくて、そのものだったのですね。
そのわりには、自然と画面に馴染んでいて映画作品としてもきちんと成り立っていると思いました。
ストーリーの感想
実話なのかな?観終わったら調べようと思いつつ観てたので、本当にまだ驚いています。
結婚76年目、夫98歳、妻89歳にしてあんなにも仲良くていいな〜羨ましいな〜と思っていたのが実話というかご本人たちだとわかると、羨望の気持ちが更に高まりました。
きっと、なかなかこういった夫婦って見られないですよね。
仲違いしたり、世間体のために無理して夫婦続けていたり、表向きは仲良くしていても心の中では本当は嫌いだったり。
それに相手を想っていても、照れくささがありこのご夫婦のように献身的には接せられない夫婦もあるだろうなと思います。
感謝してるのに、ありがとうの一つ言えなかったりとか。
でもこのご夫婦は、感謝の言葉も一つ一つ相手に伝えるし、お互いが尊重しあえている。
まさに理想の夫婦の形ですよね。
特に奥さんが凄いのです。
夫が旅立ったあと、困らないように服の心配や身の回りの心配をして、用意してあげる。
こんなに想ってもらえて旦那さんも幸せですよね。
旦那さんも若いときから、奥さんを尊重してきた人だから奥さんにここまで尽くしてもらえた。
本当に素晴らしいご夫婦。
ドキュメンタリー映画を撮ることに承諾されたのも、何ていうかできたご夫婦としか言いようがありません。
特に旦那さん、体調が悪くてあれだけ咳をしてしんどいのにカメラをまわされるのはかなりきつかったと思うのです。
しかも治療法もないとかでただ家で耐えるしかない。
薬飲んで一時、症状を落ち着かせるとかそういうのも期待できない中で、子どもたちにわーわーわめかれたりしたのもあれはなかなかしんどかっただろうなと。
あれだけ素晴らしいご夫婦なのに、子どもたちはなかなかどうして…と考え込んじゃう形だったので。
せめて何か苦痛をやわらげるためにできることあったでしょう。
寝ていて身体が痛くならないように、ふかふかの布団とか用意してあげてほしかった。
泣いてばかりじゃなくて、子どもたちにはそれくらいしてほしかったなぁ。
奥さんもカメラが入ったことで、旦那さんの最期にきちんと思いきり悲しめたかな…とか、実映像だと知ったことで心配な面もあとから出てきちゃいました。