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映画『37セカンズ』(2020)ネタバレあり感想

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

 

Netflixにて視聴。

ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。

 

『37セカンズ』

公開年:2020年

上映時間:約115分

ジャンル:ヒューマン

個人的満足度:★★★★★5

 

あらすじ

脳性麻痺とともに生きるユマは、漫画家になる夢を持ちながら、親友の漫画家のゴーストライターとして、搾取されている。過保護ながうっとうしく解放されたいユマがとった行動は…

 

キャスト

佳山明さん:貴田ユマ

神野三鈴さん:貴田恭子

大東駿介さん:大杉俊哉

渡辺真起子さん:舞

 

ネタバレあり感想

ユマ役の女優さんが妙にリアルで、演技しすぎていない自然なところがもしかして…?と調べたら、実際に先天性脳性麻痺を持つ佳山明さんが演じられているとのことでした。オーディションで選出されたそうです。

作り込まれていない演技がとてもよかった!!

このユマという女性、非常に純真無垢な性格で、応援せずにはいられません。

可愛いし、健気だし、お母さんの心配もすごくよくわかる!!

さらわれちゃうんじゃないかとか、本当に気が気じゃないですよね。

原稿を見てくれた編集長も、なんてこと言うの?!危険な目にあったらどうしてくれる?!と、本当にヒヤヒヤしたのですが。

運よくというか、奇跡というか被害にあったりしないのは本当に安堵でした。

お母さんも不器用なんでしょうね。あんなヒステリックになったら、逃げちゃうよ。

との出会いやとの出会いが、うまく道を開けさせてくれて、結果的にはよかったのだけども。

一歩間違うと本当に危なかったよ。

お母さん、娘のこと思うなら、まずサヤカに搾取されていること気づいてあげてほしい。

全ての原因というか、ユマのやりきれない思いってそこからきてるのでは?

日陰でしか生きてはいけないと思い込ませられているというか。

サヤカはさすが萩原みのりさん、コスプレとか可愛いんですが、めっちゃ腹立ったなぁ。

ユマいないと何もできないのに。

サヤカの漫画に似てるってそりゃユマが描いてるんだから、そうでしょうに。

ゴーストライターの怖いところってこういうところなんですね。

それでもラストはようやく独り立ちできそうで安堵。

サヤカは廃業かな。

お父さんの話とか本当になぜ別れたのか?までは見えなかったけど、お父さんがユマに手紙を送っていたのに対して、お母さんは頑なに手紙をユマに渡さなかったこと。由香にはユマがいること知らされていたのに、ユマは知らされなかったことから見て、お母さん側が拒絶してる感じなんですよね。

ユマしかいないから、あんな風な束縛になってしまう。

舞も俊もめっちゃいい人で、特に俊。タイまで連れて行ってくれたり。無理に恋愛パートへ移行しなかったのもめっちゃよかったです。

タイトルの数字にもなっていますが、生まれてからたった37秒息ができなかっただけで、こんなに運命変わってしまうのですね。

“私が由香だったかもしれない”じゃなくて、“由香が私だったかもしれない”この台詞にユマの優しさが詰まってるなぁと。

こんな大変な思いするのが由香じゃなくてよかったという声にもきこえてきます。

そして“私でよかった”と言うユマにハッとさせられます。

いろんな出会いや経験を通して、自分の境遇を恨むでもなく、完全に肯定できた瞬間なのではないかなと思いました。

普通だったら、由香ばっかりズルいとか思っても自然なことなのに。

“自分次第”と舞に背中を押され、広い世界に出て自分にもできることあるんだと身を持って感じたのでしょうね。

 

漫画版