Netflixにて視聴。
この記事では作品のネタバレに触れています。未視聴の方はご注意ください。
『マスクガール』
放送年:2023年
話数:7話(1話約62分)
ジャンル:ヒューマン、サスペンス
個人的満足度:★★★★★5
キャスト
イ・ハンビョルさん:マスクガールキム・モミ1
ナナさん:マスクガールキム・モミ2(アルム)
コ・ヒョンジョンさん:マスクガールキム・モミ3
アン・ジェホンさん:チュ・オナム課長
ヨム・ヘランさん:キム・キョンジャ(チュ・オナム母)
ハン・ジェイさん:キム・チュネ(クラブルビーの同僚)
ジュンさん:チェ・プヨン(元アイドル)
シン・イェソさん:キム・ミモ(キム・モミ娘)
キム・ミンソさん:キム・イェチュン(キム・ミモの友人)
ムン・スクさん:シン・ヨンヒ(キム・モミ母)
感想
面白かった!!です。
序盤は、Oh…またグロいのを観てしまったよ…とリタイアを考えるほどでしたが😱
“容姿コンプレックスがあるライブ配信者が…”の触れ込みしか目にしていなかったので、こんな展開とは思いもせず。
でもグロいのは1,2話と3話のキム・キョンジャの夢の中くらいだったので、そこ乗りきれば全然大丈夫でした!!
むしろ観てよかった〜。
チュ・オナム課長とキム・モミが犯した罪が、とにかくグロいので。
あと1,2話はずっと気味悪さがつきまとう。
冒頭の幼きモミはとっても可愛くて、あっという間にストーリーに惹き込まれましたが。
大人のモミには全く感情移入できませんでした。
罪を犯したことがね。
ハンサム和尚の件も正当防衛になるでしょうに、オナム課長もかなり悪いやつなんですよね。
モミに手を出そうとしたことが許せなくてああなってるので。
第一、モミが一人で通報していれば、ハンサム和尚生きていたので、それほど罪にならなかったはずなのに。
この辺、キョンジャ知らないですよね?(世間も)
だからなんだかなぁ…生きてる間はさんざんけなしておいて、亡くなってから息子を神格化しているのも…
そう思うとキョンジャにも全く感情移入はできませんでした。
パソコンを覚えるために、奮闘していたのは微笑ましかったのですが、あんなに豹変してしまうなんてね。
パソコンのマウスを二度見?三度見していたのは、本当に可愛いくらいだったのだけど笑
クラブルビーに一緒に入ってっちゃって、呼び止められてるところとかね笑
なんで復讐する人って、相手に同じ思い味わわせるために、大事な人を標的にするんでしょう。
子どもといえど、全く人格違いますし、その子の心はどうなるのか。
ミモなんてただでさえ親のせいで苦労してる人生なんです。
子どもに罪はないのに〜。
親の因果が〜なんて言葉で片付けていいわけないよね。
しかし、モミだのミモだの名前が似すぎていて、わかりにくい笑
私がこのドラマ好きだなって思ったのは、罪を犯したモミは全く共感持てなかったけど、いつしかミモのパートになったから。
このドラマ、実はミモのストーリーだったんですね。
ミモを演じた子役さんの影響かもしれませんが、小さいミモも可愛すぎるし、中学生時代のミモがかなり聡明な感じで一気に惹き込まれました。
小さい頃から問題児扱いされていたのも、キョンジャがけしかけていたからだったので、実はこの子すごくいい子なのでは…と思いました。
キョンジャの影響を受けていなければ、祖母とずっと一緒に暮らせていたのにね。
イェチュンも最初、虚言癖あるのかよ…とかなり警戒心持ってましたが。
ミモを引き止めたいための嘘で終わってくれてよかった。
ミモの後見人になってくれたってよっぽどですよ。
一時はどうなるかと思ったものの、イェチュンがいてくれて本当に安堵。
モミはなぜ、ミモに手紙さえ書かなかったのだろうか。
脱獄してまでミモを守ったけど、そこを美談にしちゃいけないと思った。
モミが特殊で極端な感じもするけど、容姿コンプレックスがモミの人生に影響を与えた可能性は大なので、ルッキズムな世の中も相当悪いと思う。
持って生まれた顔で差別されるとか本当はあってはならないこと。
あれほど目を輝かせてアイドルを夢見た幼きモミの希望が、へし折られ続けてああなってしまったのは不憫でもあります。
世の中のルッキズムに対するメッセージがこめられたドラマだったのではないかなと思いました。
このドラマの次々主要人物が変わる構成とか、すごく好きでした。
ラストの幼きモミの映像はジーンときちゃいますね。
モミだって幸せになりたかったでしょうに。
モミの人生、なんだったのか?
どうすればよかったのか。
本当は仮面なんか被らなくても、賞賛される側になりたかった。
好きな上司と不倫していた相手も、また美人な部下だった。
長く抑圧していたものが溢れ出てしまったのかも。
一度タガが外れると、もう自分では止められない。
追いこまれると極端な選択をしてしまう。
生まれ持ったありのままの姿で認めてもらうことができていたなら未来は違ったのか。
ルッキズムの罪をどうしてもひしひし感じてしまいます。