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映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024)ネタバレあり感想

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

 

Netflixにて視聴。

ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。

 

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』

公開年:2024年

上映時間:約105分

ジャンル:ヒューマン、コーダ

個人的満足度:★★★★☆4

 

予告編

youtu.be

あらすじ

耳のきこえない両親を持つ。両親に愛されて育ったが、まわりから特別視されることに嫌気が差し、逃げるように東京へ向かう。

 

キャスト

吉沢亮さん:五十嵐大

忍足亜希子さん:五十嵐明子 母

今井彰人さん:五十嵐陽介 父

ユースケ・サンタマリアさん:河合幸彦 上司

烏丸せつこさん:鈴木広子 祖母

でんでんさん:鈴木康雄 祖父

 

ネタバレあり感想

実話ベースなのでドキュメンタリー映画のようでもあったこの作品。

少し前に、テレ東で『ザ・ドキュメンタリー きこえるせかい きこえないせかい』というコーダの姉妹に密着取材したものを観ていたので、彼女たちを思い出しながらの視聴となりました。

女の子だったら、思春期迎えてももっと親に寄り添えるのかなぁ…なんて観ていましたが、これ大は何も悪くないんですよね。

幼いときは、手話での会話も普通に楽しんでいたし、母親のこと大好きなのがすごい伝わった。

そんな大を変えてしまったのは、まわりの特別視。

特に子どもって残酷ですからね。

人の親を凝視した上で、“お前の母ちゃん、変”とか唐突に言い出す。

手話を友達に教えても、面白がってふざけられる。

まわりの精神レベルが追いついていないだけなんですわ。

外野の声を気にするなといっても、相手は友達だったりするわけだし、とても無理なこと。

“あの親”だからって、花壇荒らしの犯人にしてくるどうしようもない大人もいた。

個人的に、パフェ食べてるときにジロジロ見てきてはコソコソ話す大人がいたときは、そんな人いる?って思ってしまった。

でもいるからそのシーンが挟まれているわけで。

大人になってもその程度って本当に信じられないんですが。

どうやって生きてきたの?ずっと成長せずそんな感じなの?と驚きを隠せません。

そんなだから、悪いのははやしたてる外野だけで、大1つも悪くないんですよね。

『ザ・ドキュメンタリー きこえるせかい きこえないせかい』の姉妹も年齢のわりにすごく大人びていて聡明な子たちだったのだけど、彼女たちもそういう理不尽な目にあってるのかなと急に心配になったり。

変わるべきなのは、心ない声を発する外野なのであって、当事者ではないんですよね。

それでも大には祖父母がいたから、なんだかんだ安堵しながら観ていた。

だって掃除機に手吸い込まれちゃうん!?って気が気じゃなかったから。

危険はたくさんはらんでいる。

でんでんさんのおじいちゃん、めっちゃよかったなぁ。

かなり好きだわ。

ああいうちょっと人生の真理みたいなことをふとしたときに発するの心に響く。

手話を生かせる仕事に就いたらいいのでは?なんて思ったりもしたけど。

ふとしたとき人助けできるってすごく尊いですよね。

成長した大が母親の何言われても愛情深く見守る姿に気づいて、ジーンときましたね。

このお母さんもすごいと思うなぁ。

子どもを産むのを反対されたときに、こんな未来もあるかもって覚悟決めてたと思うんですよね。

だから大を責めるのでもなく見守り続けた。

覚悟とか忘れて子どもにあたる親なんかも普通にいますからね。

父親の存在がなんか薄いと思いましたが、あんな風に駆け落ちのこととか話せるあたりほどよい距離感だったのだなぁと。

父親も母親からいろいろ聞いていたけど、大を責めなかったのがよかった〜。

ライターになったのもゆくゆくは自分の人生を伝えたかったからなのかも。

思春期の頃は苦しんだと思うけど、結果母親の愛情にまわり道してでも気づけてよかったと思います。

特別視してくる人とかそういうのがなければ苦しむこともなかったんだろうなと思うと、偏見とかなくなる世の中になってほしいなぁと思いました。

それにしても出てくる子役さん、みんな吉沢亮さんにそっくりでびっくり!!

赤ちゃんからそっくりだったよ笑

すごい!!

あの郵便屋さんごっこを面倒くさがらず付き合ってくれるって、相当いいお母さんですよね。

あのシーンに母親の愛がいっぱい詰まってるなぁと思いました。

 

原作