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映画『ミッドナイトスワン』(2020)ネタバレあり感想

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

 

Netflixにて視聴。

この記事ではストーリーの結末を含むネタバレに触れています。気になる方は視聴後に読まれるのをおすすめします。

 

『ミッドナイトスワン』

公開年:2020年

上映時間:約124分

ジャンル:ヒューマン、社会問題、LGBTQ

個人的満足度:★★★★★5

 

予告編

youtu.be

あらすじ

トランスジェンダーである凪沙のもとに、育児放棄された一果がやってくる。一果の保護者として生活していくうちに、凪沙に母性が芽生え…

 

キャスト

草彅剛さん:凪沙

服部樹咲さん:桜田一果

水川あさみさん:桜田早織

真飛聖さん:片平実花

上野鈴華さん:桑田りん

 

ネタバレあり感想

昨日観たNetflix映画新幹線大爆破』がとてもよかったので、草彅剛さんの他の出演作を調べていまして。

Netflixにこちらの映画があり、“そうだ!この映画観たかったやつだ”と思い出し、視聴しました。

放映当時、とても話題になって絶賛されていたので気になっていた作品。

これは、号泣ものでした…😭

ラストに号泣とかそんなもんじゃなく、私わりと序盤から泣いてました…笑

どこからというと、一果がバレエスクールではじめて踊るところからですね。

実花先生が、“一果、いいね”って褒めたあたり。

めっちゃ序盤から泣いてます。

なんでだろう…私一果が踊りだすとなぜか涙が止まらない…涙で画面が見えなくなる。慌ててハンドタオルで片目ずつ拭いて、目を離さないよう必死で観てました。

一瞬たりとも見逃したくない、序盤から終盤まですごくよい映画でした。

これは絶賛されたのよくわかります。

バレエ全くわからないんですけども、素人目に見ても、コンクールに入賞するような経験者が演じてるんだろうなと。

バレエの世界で活躍している子を、この映画のために特別に出演してもらったのかなぁと思ったり。

そしたらやっぱりこれが初演技みたいで、2019年までバレエのコンクールでたくさんの賞を受賞されている方でした。

4歳からバレエを習っているそうです。

これだけすごいと映画のように世界で活躍していてもおかしくないと思ってしまうんですけど、芸能界入りしてるから今は芸能一筋なんでしょうか。どうなんでしょう。

バレエのシーンが本当に神々しくて、涙を誘う踊りで…ずっと泣きっぱなし。

凪沙の働くお店で踊るときも、ステージの階段のぼるときから泣いていたくらい、今からすごいのはじまるぞって感じでゾクゾク感がすごかったです。

バレエのシーン以外でも、目力があって“まわりを信じていない、信じられない”心を閉ざした表現がとてもよくて、あなた何者なの?!と思ってしまうほど。

バレエのシーンでの笑みを見たときに、どれだけ心持っていかれたか。

まさに踊るために生まれてきた天性のようなものを感じました。

放映されていたときに、結構草彅剛さんが絶賛されていたように記憶していますが、草彅剛さんももちろんよかったですけど、私は一果を演じた服部樹咲さんのバレエあってこそと思いましたね。

調べてみたら、服部さんもしっかりこの映画で数々の賞を受賞されていて、きちんと評価されていたのはよかったと安堵しました。

なんか自分が今まで観た映画の中で一番心が洗われるキレイな美しい映画と思ったので、絶賛され評価もきちんとされたということはとても嬉しいことです。

それは本当に服部さんのバレエあってこそなんですよ、彼女じゃないとならなかった。

それと怪我がもとでバレエを続けられなくなったりんのこと。

彼女も芯が強いように見えてかなり危うくて…これ飛び降りるやつじゃ…と思っていたら、あんな風にとは…衝撃で。

バレエで生を閉じる…それだけ彼女にとってはバレエはなくてはならないものだった。

不謹慎ではありますが、あのシーンは美しささえ感じてしまいました。

一果も同じ道辿るのかと…凪沙に見せたくて…というのもあっただろうし、でもあのあと思いとどまってくれたなら、本当によかったです。

凪沙の思いをくんだのだろうな。

手術のアフターケアを怠ってあんな風になってしまって…とのことでしたけど、失明までとは本当にかなしかった。

誰よりもバレエ見てもらいたかったのに。

金魚がまだ生きてると思ってるの、本当に涙止まらない…

一果と離れて、生きる力失っていたのでしょうね。

念願の女性になれても…

一果が傍にいれば違ったのだろうか。

凪沙の命は短くてつらいものだったかもしれないけど、一果と会えてご飯食べてるときなんかは、本当に母親みたいだったし、実花先生に“お母さん”て言われたのも本当にそう思えるくらいだったからで。

そんなに想える人と出会えたのは、救いだったのかな。

自分がこの世で生涯持てると思わなかった母性だ。

本当に美しい愛情だった。

そして一果にとっても凪沙はなくてはならない人で。

ネグレクトで暗闇に取り残されていた少女が、凪沙のおかげで世界に羽ばたいていった。

本当に凪沙の功績は大きい。

あの無気力な少女をここまで変えてしまったのだから。

一果がこの先どんなに有名になっても、心にはずっと凪沙がいるでしょうね。

生涯、忘れることはないでしょう。

実花先生もわざわざ広島まできて教えてくれていたなんて。

それだけやっぱり才能ある子だってことですよね。

真飛聖さんの演技もすごくよくて、私もこんな先生にバレエ習ってみたかったなぁと思ったり。

音楽もキレイで、より映画を美しいものにしていましたね。

『新幹線大爆破』に続き、邦画いいなぁって思いはじめています。

特にこの『ミッドナイトスワン』は過去1心に残る映画になりました。

小説版はより詳しく描かれて、劇場版でカットされたシーンなども挟まれているそうで、気になっています。