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韓国映画『ロ・ギワン』(2024)ネタバレあり感想

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

 

Netflixにて視聴。

この記事にはネタバレが含まれていますので、未視聴の方はご注意ください。

 

『ロ・ギワン』

公開年:2024年

上映時間:約133分

ジャンル:ヒューマン、恋愛

個人的満足度:★★★★★5

 

予告編

youtu.be

あらすじ

北朝鮮から中国へ脱北したのち、ベルギーに到着した青年ロ・ギワン。難民申請をしようとするもすぐには受けられず、途方に暮れていた中である1人の女性と出会い…

 

キャスト

ソン・ジュンギさん:ロ・ギワン

チェ・ソンウンさん:イ・マリ

チョ・ハンチョルさん:イ・ユンソン マリ父

キム・ソンリョンさん:オクヒ ロ・ギワン母

イ・イルファさん:イ・チョンジュ マリ母

イ・サンヒさん:ソンジュ同志

ソ・ヒョヌさん:ウンチョル ロ・ギワン叔父

 

ネタバレあり感想

あまり評価が高くなかったので、どうかな?とソン・ジュンギさん目当てで視聴しましたが、個人的かなり好きなストーリーでした。

まず、何と言ってもロ・ギワンがいい!

真っ直ぐで、自分のためより愛する人のために迷わず動ける人。

こんな青年が困っていたら、拾って面倒見てあげたくなっちゃう…笑

裁判の途中にマリを助けに行ったのは、観てる人によっては、何で行くんだよと思ったかもしれない。

今度こそ…という大事な裁判だったからね。

ソンジュ同志が記事探してくれたのに…!とか。

あそこでマリの視線とか車が張ってたのを思い出して、動けるってやっぱりロ・ギワンはロ・ギワンなんだなぁと思った。

彼、こういう人なんですよね。

ここですんなりそう思えるくらいに、ロ・ギワンの人物像を丁寧に描いてくれていたのがよかった。

確かに喉から手が出るほどほしかったこの国に住む権利だったけど、愛する人の命にはかえられない。

マリを送り出して、自分も出国する。

そのためにまたあの困難が待ち受けていても、マリのために会いに行く。

まじで男だなぁと思いました。

マリも、自暴自棄になっていたとしても、いつ何があるかわからないのだから、あそこまで破滅の道に進んでいてはだめだったよね。

追われる生き方とかはね。

あの件がなければ、ロ・ギワンとベルギーで幸せに暮らせたのだから。

かなりまわり道をしてしまった。

誰も命落とさなかったのが幸いだったけど、どちらかもしくはどちらも落としてもおかしくはないほどだったので、バッドエンドはやめて〜😭と祈るような気持ちで観てました…笑

多くの人はきっとロ・ギワンのような行動はとれない。

まず危険だし、苦労が水の泡になるし。

でもそれだけロ・ギワンにとっても、マリがすごい大事な人になっていたというのもある。

お互いになくてはならない唯一無二みたいなのめちゃめちゃいいなぁと思った。

結構、ロ・ギワンとマリとで、背負ってるものの重さが違いすぎるなんてレビューも目にしましたが、そこはキャパシティの問題なのかなぁとも思いました。

確実にロ・ギワンの背景は重すぎるんですが、お互い母を亡くすという体験をしているので、そこでまた親近感のようなものが生まれたのかもというのはあると思います。

そして日本人にはとても想像できない現実であるからこそ、脱北者のそのあとの世界がいかに生きるのに大変か目の当たりにさせられ、改めてそういった問題に出くわすことなく済んでいる日本人は恵まれているなと思った。

ソン・ジュンギさんの演技もとてもよくて、これはキラキラしてない役柄ですが、あたたかみがあって私は好きですね。

ソン・ジュンギさん主演作のものは、評価低くても実際観てみたら面白い!というものや、ずっと心に残る良作が多いので、今後も評価にとらわれず観ていこうと思いました。

 

原作小説

チョ・ヘジン作家小説『ロ・ギワンに会った』原作。