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韓国映画『光州5・18』(2007)感想

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U-NEXTにて視聴。

 

ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。

 

『光州5・18』

公開年:2007年

上映時間:約120分

ジャンル:ヒューマン

個人的満足度:★★★★☆4

 

キャスト

アン・ソンギさん:パク・フンス

キム・サンギョンさん:カン・ミヌ

イ・ヨウォンさん:パク・シネ

イ・ジュンギさん:カン・ジヌ

ソン・ジェホさん:神父

 

感想

1980年5月に起きた光州事件を題材にした実話映画。

 

戒厳軍と市民軍の戦いに迫った作品で、光州事件の悲惨さが十分に知れる映画になっています。

 

軍事政権に対して民主化を求める運動をしていただけで、一市民が鎮圧されるのは観ていてとてもきついものがありました。

 

光州事件はいろいろな映画やドラマに出てきますが、この映画は時代背景として描かれるのではなく、光州事件そのものを扱っているので光州事件を詳しく知ることのできる映画となっています。

 

銃撃戦の激しさにみんないなくなっちゃうよ…と絶望的な状況を目の当たりにして恐怖するしかなく。

 

案の定、主要人物ほとんど亡くなってしまい、シネくらいしか残っていないんじゃないですか。

 

はじまりはコメディ映画を観て平穏な日常だったのに…

 

これから恋をして家族になる未来もあったのに。

 

ラストの結婚式の写真が消えていく描写が、やるせなさを誘います。

 

あまりにも亡くなってしまった人だらけで、最初は天国の様子かな?なんて思ったのだけど、シネの顔だけ表情が消えていたのを見て残された者の絶望を強く感じた。

 

今から44年前とそう遠くない時代に起きた事件なので、今でも苦しまれている遺族の方も多いと想像できます。

 

きっと自分はこの時代に居合わせても、足がすくんで何もできないと思う。

 

デモさえも。

 

守るべきものがあったら、特にそうだろうし。

 

そんな中で、愛する妻や子ども、恋人を残して戦い続けた方たちの勇敢さには頭が上がらない。

 

怖かったでしょうに、愛する人たちと未来を過ごしたかったでしょうに…でも愛する人たちを守るためあの情熱があったとも言えるので。

 

本当に熱いですよね。

 

あのように市民軍を結成して戦ったのも、兵役のある国だからこそでもありますよね。

 

私たちは簡単に韓国俳優を好きになったりするけど、兵役に行ったなんて情報を耳にすると背負っているものの重さの違いをずっしり感じたりもします。

 

光州事件を題材にした映画やドラマを観ると思うことは、どんなに悲惨な状況に陥っても私たちはあのように熱く声を上げることをしないんじゃないかなってこと。

 

それどころか倒れている人がいても、助ける人もいなそうな状況がありそうで、それはとても恐ろしいことだと思うのです。