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ドラマ『366日』全11話 感想

 

ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。

 

www.fujitv.co.jp

 

キャストの感想

明日香役の広瀬アリスさん。

アリスさん、わりと好きな女優さんですが、『探偵が早すぎる』などコメディ路線の方が好きだなぁと今回は再確認させられました。

とはいえその外見で!?と説得力がなかった『恋なんて、本気でやってどうするの?』の恋愛経験なし女子のときは、そこまで違和感なく観れたので、今回はどうしてこんなにはまってないんだろう…と何度も首を傾げてしまいました。

演出のせいかはわかりませんが、アリスさんとかけ離れすぎた役柄に無理をしているというよりかはどう演じていいかわからないとまで思わせるものもあり、終始どうしてこうなった…感が否めませんでした。

コメディ路線だと一気に輝き出す魅力的な女優さんなんですけどね。

遥斗役の眞栄田郷敦さん。

記憶を失ってから、明日香が「思い出した?」「覚えてるの!?」と勝手にキラキラ期待を寄せてはそうじゃないとまたまた勝手に落胆している様子を何度も目のあたりにしたときの、表情の変化がとてもよかったです。

感情があまり出ていないようでいて、目線にはしっかり出ているんですよね。

その表現力にやられました。

莉子役の長濱ねるさん。

1話観たときに、アリスさんとねるさんの役柄、逆じゃない?と思ったくらいでしたが、莉子はねるさんでよかったと何度も思いました。

智也(坂東龍汰さん)と莉子カップルが可愛くて、抱き上げてくるくるまわる様子とかアリスさんだと合わないので笑

最初は莉子って、口軽すぎだったり、明日香に「頑張ってないよね」って言ったりキッツ…と思ってましたが笑

いつの間にかしっかり言ってくれる莉子に期待してる部分もありました。

 

ストーリーの感想

序盤と終盤と何度も離脱しそうになりましたが、「遥斗の意識または記憶が戻るまでは見届ける」だったり「もうここまで観たからにはここでやめるわけには」など何かと理由をつけて無事完走できたドラマでした。

終わりよければ全てよしみたいな展開になってはいましたが、いち視聴者としてはとてもそうは思えなく、「観てよかった〜」とは単純に思えなかったです。

わりと中盤くらいで、明日香の遥斗に対する無神経さを何度も目にしてからはもう、明日香=酷いやつとしてしか観られず、ヒロインに全く共感できないというしんどい状況が続きました。

例えば、キャストの感想でも書いたように何度も勝手に記憶が戻ったのか期待して、ガッカリするやつ。

これも遥斗の表情さえ見ていない明日香なので、遥斗がどんな思いでいるか気付けない。

気付こうとしない鈍感さ。

普通、これ言ったら相手が悲しむよねっていうことも言わずにはいられないのか何の考えもなしに発してしまう浅はかさもあり。

それから、別れのシーンで「もう遥斗が悲しんでるの見たくない」と言ったのも、酷すぎでしょうって。

結局、今の遥斗は好きじゃなくて思い出の遥斗が好きなだけなんだよって透けて見えて。

だからもうバッドエンドでいいよと思っていたくらい。

ときどき思い出して切ないこんな恋もあったねと、振り返るくらいで。

こんなのでもよかったんです、ここまできちゃうと。

だから最終話、チャリティーコンサートに突如遥斗がいきなり現れて、「会いたかった」とより戻したのは唐突すぎて唖然としました。

そうはならないでしょって。

ストーリーが全く繋がってないと感じてしまったんです。

そのあと2028年版の映像を見せられても、こんなに心動かされない○年後もあるんだなぁと。

普通なら、ほっこりよかった〜と安堵するはずなのに。

結局、まわり道したけど幸せ手にしたってことを描きたかったのだと思いますが、その間の心理描写なりをうまく繋げていけなかったのが視聴者を置いてきぼりにしてしまったんじゃないかと思いますね。

それと、いい人な風に描かれていた和樹(綱啓永さん)が一番怖かったです。

明日香が振られたと聞いて、これチャンスだ!と即家に押しかけて告白したり、いついかなるときも明日香の目線を追っていたり。

あんな風に彼も祝福できる人間になろうとは、これまでの描写からとても思えなく、全てにおいてリアルさを感じられませんでしたね。