ネタバレが入りますので、未視聴の方はご注意ください。
キャストの感想
朝倉すみれ役を松本まりかさんが演じてくれて、本当によかったとしか言えません。
最終話まで観終えて、改めてこの役は松本まりかさんにしかできないと思いました。
すみれさんって個人的に凄く好きなキャラクターなのですが、それも松本まりかさんが丁寧に演じてくださったお陰だと思っています。
お相手の上杉柊平さんも宗春役にぴったりで、この上ない素晴らしいキャストでした。
こんな和菓子屋さん格好よすぎる笑
松本まりかさんが上杉さんを見上げるのを大変そうにしているくらい、めちゃめちゃ背が高いですよね。
この身長差にもやられます。
出ずっぱりの俳優さんが演じていたら、ここまで初々しさや新鮮さもなかっただろうな〜と思うと、このキャストでドラマを作ってくれたことに感謝しかないですね。
ストーリーの感想
すみれさんがめちゃめちゃ格好いいんですよ。
外見は可愛いんですけど、中身男の中の男というか情に熱くて同性から見ても惚れますね。
母の復讐のために詐欺師やっていたとか、それで得たお金を児童養護施設に寄付していたとか大っぴらにせず胸にしまっているところ。
自分が不利になっても一切、言い訳しないところ。
萌(鈴木愛理さん)のことを養護施設時代から助けたいと思っていて、救ったのは偶然ではなかったところ。
そういうことを恩着せがましくしないところなど。
弥生さん(筒井真理子さん)もそうでしたが、そういうの少しは言った方がもう少しうまく生きられるのに決してそうしないところ。
正直、轟さん(八嶋智人さん)と一緒に草津に行っていたとしても力を尽くすでしょうけど、やっぱり宗春と幸せになってほしかったので、結末を見届けるまでは切なかったですね。
特に8話の「草餅の季節ですね」のくだりは、切なすぎて胸がつまりました泣
「草餅」のワードだけでいろんな思い出や想いが感じられて…涙
「草餅」ってこんなにロマンチックなワードだっけと思ったり。
個人的に萌エンドは反対だったので、このあたりはつらかったなぁ。
だって萌って、真っ当に生きてきましたみたいな風にすましてるけど、すみれさんの弟子でしたよね!?っていう。
それ絶対言ってないよね。
言ったら宗春とかどう思うかわからないし。
それですみれさんの前に立つってなかなか強かすぎて。
本人そのつもりなくても、死のうとしてた過去があったのも盾になってる気がしてね…。
可哀想な過去があるから、私の幸せは優先されるべきみたいな。
でもそこまで性悪じゃなかったのは、救いでした。
弥生さん→すみれさん→萌の教育がよかったんだと思えばそれまでですが。
口で言うのではなく、行動から学ぶというか。
でもすみれさんが萌を助けたのは偶然ではなかったことを、弥生さんが教えなかったらどうだったかわからないと思うと、恐ろしい。
あれだけ、素直になれなかったのが嘘みたいなラストで多幸感が凄いです。
口では素直になれなかったけど、すみれさんは宗春の顔見るだけで涙してたり、その辺はわかりやすいですよね。
その分、感情移入してジーンとなります。
いつまでも心のどこかにしまっておきたい宝物のようなストーリーでした。