アマプラにて視聴。
ネタバレが入ることがありますので、ご注意ください。
泣ける映画によくあげられている作品で、2年くらい前からウォッチに入れていた作品でした。
泣けると言われているとおり、終盤特に泣けてハンドタオル必須でした。
こんなん泣いてしまうわ泣
光州事件ってこんなにも酷かったのですね。
丸腰の一般市民をあんなに…恐ろしい。
言葉を失うほどでした。
ドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマンさん)は言ってみれば、遠い他所の国で起こっていることだし、無関心を貫くこともできたはずだけど、使命みたいなものが強くて、命に代えてでも何が何でも世界に報道するといった信念が凄まじく胸を打たれました。
もちろんピーター一人では成し遂げられなくて、キム・マンソプ(ソン・ガンホさん)の勇敢な支えもなくてはならないものでした。
一番涙を誘ったのがマンソプなんですよね。
はじめはお金目当てだったのに、惨状を目のあたりにすることで彼にも使命が芽生えて大きな成果を成し遂げた。
偽名を教えなければ、本来ならば修理代や謝礼などもたんまり貰えたはず。
それをしなかったのは、こんなことでお金を受け取るのは違うと、彼の中に訴えかけるものがあったのでしょう。
特に無垢な大学生ジェシク(リュ・ジュンヨルさん)を犠牲にしてしまったのですから。
ジェシクのキャラクターが私は大好きで、亡くなってしまって本当にショックでした。
そして、テスル(ユ・ヘジンさん)も自分の命を犠牲にしてまで、2人を守ってくれた。
なんて勇敢な男なんでしょう。
それだけこの悲惨な現状を変えたいと思ってのことだったと思うし、命に代えてまでというのがこの事件の残酷さを物語っています。
テスルははじめからめちゃめちゃいい人かつ明るくて、「アハハハ!!!」ってずっと笑ってるのが最高なキャラクターで彼も大好きでした泣
これだけよくしてくれた人を犠牲にしてしまったらね…。
お金なんて受け取れないですよね。
検問を見逃した軍人も、任務だからやっていたけど、この現状に心を痛めていたのかも。
もうこんなことは終わりにしなきゃと思っていたのかも。
マンソプのモデルになった運転手は、キム・サボクさんという方で。
光州事件の4年後に亡くなられているようです。
病死ですが、おそらくPTSDを抱えていたのではないかなと思われます。
光州の人たちからしてみれば、ピーターとともに英雄扱いされてもいいはずなのに、名乗り出なかったのは心の傷がそれだけ大きかったのでしょうね。
ピーターとサボクさんがいなかったら、光州事件は闇に葬られたままさらなる悲劇があったと思うと恐ろしいです。