自己愛性パーソナリティ障害はとにかく一人で生きるのが出来ない生き物。
一度目をつけたターゲットの事はあの手この手を使って何としてでも手元に置いておきたがります。
執着が激しくあえて良い言い方をすれば一途という事になりますが、実はターゲット以外にもストックが何人もいる事があります。
今回の記事はこのストックについてまとめてみたいと思います。
一途に見えるその裏側には
一途なように見えるけれど、それは一人になる事への恐怖にとりつかれてターゲットをあれこれ縛りつけているだけなので、そこに愛情はないのです。
ただ自分を満たしてくれる人を傍に置いておきたいだけ。
絶対に一人になるのを避けなければいけないという焦りが執着を激しくさせ、異常と思える行動をとります。
ですが実際はストックが何人もいたり予防線を張っている事もあります。
何のためにストックしている?
これはターゲットに逃げられた時のためです。いきなりターゲットに逃げられた時に現実を受け止められないので逃げたターゲットを追いかけますが、もし見つからなかった時のために心が耐えられないので保険のためにストックしています。
どんな人をストックしている?
元カノや過去に絡んだ事のある人。普段の出会いからSNSで知り合った人まで。この人ターゲットに出来そうだなと感じたら仲良くなって、保険のためにストックしておきます。
ターゲットにする前は非常に人当たりも良く優しかったりするので、そこに騙されてしまったり、または社交辞令としてでも仲良くしてしまうとターゲットの補欠要員とされてしまいます。
ターゲットが逃げないと分かると
ターゲットを上手くコントロール出来ている時は、ストックには手を出しません。ストックを増やす事はありますが、ターゲットを追いかける事で満足しているからです。
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がターゲットと結婚をすると完全に自分のものになったと安心するようです。結婚までしたんだしターゲットが逃げないだろうと分かるとストックを使って満足度をあげていこうとします。
この辺まで来たらターゲットへの執着度合いも減っているように思えます。
これ以前だとまだまだ執着が激しいので逃げるリスクは高いです。
相手の執着度合いをよく観察しておく事が大切ですね。
ターゲットが逃げそうになると
逃げられないと思っていたターゲットが逃げそうになった時に執着はしますが、そこからストックへの接触が加速したりします。ターゲットを逃がすまいと追いかけつつ、だめだった時のためにストックに手当たり次第接触して次のターゲットを決めておくのです。
ストックの中に候補者がいなかったら、SNSなど何でも使ってターゲット候補者を見つけ出そうとします。
ターゲットとの別れを頑なに拒みますししがみついているようにも見えますが、裏ではこういった行動をとっていたりするのです。
ストックがいるならさっさと別れればいいじゃないかと思うのですが、一度自分のものになったターゲットを手放すのは彼らにとっては身を削られるような思いなのだと思います。
ターゲットから外れた時点でターゲットはストック側になります。
逃げる方は命がけだけれど
ターゲットにされた側が逃げる時って遠くに引っ越さないといけないし、職場も変えたり人生を立て直すくらい大がかりなんですよね。
引っ越しも気付かれないように慎重にやらないといけないし、引っ越しする場面を見られたらと思うと本当に命がけなんです。
ターゲットがいなくなった時
逃げ出した側は追いかけてこないだろうかとしばらく怯える生活になりますが、追いかけていた当の本人はというと次のターゲットへの接触を始めている場合もあるので、「彼を一人にさせてしまった」 などと罪悪感にさいなまれる必要はないのです。
そのあと連絡が来ても
新たなターゲットが確保出来れば、元のターゲットへの執着はおさまります。連絡が来なくなったら次のターゲットと上手くいっていると思って良いでしょう。
たまに連絡が来る事もありますがまた追いかけようと思ってそうしている可能性は低いので事態は深刻ではないようです。
次のターゲットにも逃げられた時
自己愛性パーソナリティ障害は、自分を省みる事が出来ないので次のターゲットにも同じ事をしている可能性がとても高いです。
どうして元のターゲットが逃げ出したのか考えません。
次のターゲットに対しても自分の思いどおりにさせようと動くので、ターゲットにまた逃げられるという事もあります。
そうなった時にとる行動がストックへの連絡です。
元のターゲットもストックリストに入っているので、連絡が来ます。
ですが一番執着をしているのは直前にターゲットにしていた人物なのです。このターゲットに対してまだものに出来た実感がない程、比重は高まります。
この場合はストックにはダメ元で連絡している事もあります。必ずターゲットにしようと意気込んでいるわけではありません。
ここまで来てしまえば拒絶と思われる態度をとっても逆上されたりする可能性は低くなります。他のストックにも手当たり次第連絡しているのですからストックの中の一人、その他大勢にすぎません。
数撃てば当たるの方式で誰か一人反応があればいいのですから。
誰も反応しなかったら新たなターゲットを探しにいく。
それまでです。
このようにターゲットとストックとでは執着の度合いも異なるので、例えストックされていてもターゲットでいた時よりずっとリスクも低くなります。
さいごに
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は一人になる恐怖心から何だかんだ恋愛に積極的なので、逃れた側が罪悪感を抱いたり心配したりする必要はないのです。
ターゲットを見つけ出す嗅覚には人一倍優れているのでずっと一人という事はないと思って良いでしょう。