自己愛性パーソナリティ障害のターゲットになってしまうと抜け出すのが非常に大変ですが、自己愛性パーソナリティ障害に関わる全ての人が被害を受けるかというとそうではなくあくまで被害を受けるのはターゲットだけという事になります。
ターゲット以外には非常に人当たりも良く、裏の顔を知らないと周囲の人は自己愛性パーソナリティ障害だと知らないままただの上司、同僚、友達、仲間という存在になると思います。
過去、ターゲットにはされなかったけれど自己愛性パーソナリティ障害だったのでは?と感じた人がいました。
この記事ではターゲットにされなかった立場から見た自己愛性パーソナリティ障害についてまとめてみたいと思います。
長い付き合いの人など陰では嫌われていた
その人は職場の上司なのですが、初めは直属の上司ではなかったので深く知る機会はありませんでした。
でも直属の部下だった同僚の子が、その人の裏の顔を知っているようでこんな感じなんだよとよく話に出てきました。長い付き合いの人はみんな本性が分かっていて、立場上嫌々接するしかないけれどみんなからは嫌われていると。
そこで私はその人に対して警戒心を持ちました。
火のない所に煙は立ちませんから。
警戒しておくのに越した事はありません。
評判とは裏腹に優しい
月日が流れてその人の直属の部下になりました。
私はとても警戒していましたが、その人は評判とは裏腹にとても優しかった。
むしろ周囲の人よりもずっと優しいくらい。
呆気にとられたけれど、まだ警戒は解かないようにしていました。
何故なら一部の人には横暴な態度をとっていたからです。
下に見る人には態度が悪くなる
観察していなくても、そういうのは自然と目につくし見ていなくても声が大きい事もあって耳に入ってきます。
私は人が怒鳴られたりとか酷い扱いをされているのを見ると、その人の気持ちまで必要以上に汲んでしまって自分まで落ち込んでしまうところがありまして。
なので自分には例え優しくてもそういうのはちょっとしんどいなと思っていました。
彼女になった人にも優しさからどん底に落とす
同僚の子がその人の彼女の相談に乗っていて、その内容を聞いた時に自己愛性パーソナリティ障害に似てるなと感じました。
付き合う前と付き合ってしばらくはとても優しくてこんなに優しい人は今までいなかったというくらいに幸せな時間を過ごせるらしいのです。
ところが日を追う毎に態度が変わって暴言や攻撃に変わっていく。
自己愛性パーソナリティ障害そのものだと感じました。
その彼女も別れたりまたくっついたりとしていたけれど、一悶着があったのだと思います。
でも私の元夫よりは酷いようには見えなかったけれど、それは自分がターゲットになったわけではないから言える事でした。
やはりターゲットになった当事者ではないとどんなに酷いかは分からないんだと思います。
自分より上だと思う人や害にならない人には媚びたり優しかったり本性は表に出さないからです。
だから自己愛性パーソナリティ障害が例え身近にいてもターゲットにされない限り、被害はないしただの上司や部下といった関わりだけで済んでいるのだと思います。
裏の顔を出さなければ出さない程、ターゲット側が周囲の人に相談しても分かってもらえない原因がここにあります。
それでも月日が経つ毎に本性が見えてくる
ターゲットにされたわけではなくても、やはり接する時間が長くなる毎に扱いが雑になるという事もありました。
機嫌が良い時は優しいですし問題ないのですが、機嫌が悪い時は機嫌の悪さを隠しきれなく当たりが強くなる事もあります。
でもどんなに不機嫌でも自分より上だと思う立場の人には媚びる事は忘れません。目上の人に対しては無礼になる事はないのです。
このようなタイプはすぐには本性を表してこないので、見抜く力が必要になってきますが。
一番良い対策は長く付き合いのある人の声を聞く事でしょうか。
それも一度でも被害にあっているような人に聞くのが良いでしょう。
本性を知っていても逆恨みが怖かったりなどでペコペコしてしまうような人もいる事を忘れてはなりません。
さいごに
自己愛性パーソナリティ障害のターゲットにされない事がいかに大切か。
ターゲットにされない側とされた側では天と地ほどの差があります。
被害に遭わないためにも周囲の人の声に耳を傾ける事です。
独断で近付いてしまうのはとても危険なので、警戒には警戒を重ねるくらいで良いでしょう。
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