自己愛性パーソナリティ障害の特徴には、外面が良いというのがあるんですね。
この外面が良いというのはターゲットにされた側にとって非常に苦しめられる事になります。
一見、「外面が良いだけでしょう」と理解されにくい問題だと感じたので、どんな場面で苦しめられるのかまとめてみたいと思います。
ターゲット以外には外面が良い
この外面の良さが厄介なところは、ターゲット以外のほとんどの人には外面が良いというところです。
特に初対面の人や職場の上司や同僚など自分より上だと思う人や便宜上、良くしておきたいと思っている人には愛想良く振る舞います。
陰では相手の事を嫌っていてもです。ターゲットには誰々がどうやら誰々が嫌いだとか悪口を言い放題なのですが。
本人を前にすると大きく出れないといいますかあんなに大口叩いていたのに?と不思議な程、怯んで接していたりするので見ている方は頭が混乱します。
まあ、こうした事は一般的にも物事を穏便に済ますためには見られるケースでもあるかと思うのでそこまで気にする事ではないのですが、自己愛性パーソナリティ障害を抱えている人物が目上の人の前では意外と気が小さくなったりするのはターゲット側からすると不思議で仕方ないのです。
自分にはあんなに大きな顔をするのに、と。
今思うと相当、なめられていたのだと思います。
外面が良い事で周りに信じてもらえない
ここでターゲットが苦しめられる事として、相手の外面が良いために周りにターゲットになっている事を相談しても信じてもらえないという問題があります。
みんな相手を「優しい」などと思っています。演じているだけなのに。
なので共通の知り合いに相談したところで、解ってもらえないんです。
私は相談する以前に、相手の事を「優しいでしょ」と言われたり「いじめちゃだめだよ」なんていう風にも言われたり、「もう、どっちが?」と言いたいくらいの事を言われていたので相談なんてとても無理と思っていました。
特に相手は「優しく」、時に「か弱く」「守ってあげたい」と思わせるような人物を演じていたので。
それに相談した事が相手にばれたら何されるか分からないという恐怖心があったので、はなから相談するという気はなかったというのもあります。
別れたあとに「実はこうだった」とある人に大まかに説明した事がありましたが、予想どおりの反応でした。
全く信じてもらえないどころか、相手のフォローまで入れられたりしたので愕然としました。
愕然としている自分と
「ほら、言ったじゃん」
と諦め半分の冷静な自分がいました。
相談するなら相手を知らない人に
どうしても誰かに相談しないと限界という時は、相手の事を全く知らない人に相談するのが良いと思います。
悩みを吐き出すだけでも少しは楽になる事もありますから。
相談相手には解決策は望まない方が無難でしょう。
この問題は誰かに相談して解決出来る程、易しい問題ではないからです。
自己愛性パーソナリティ障害の怖さを知らない人から見たら「別れればいいのに」って思うかもしれません。ですが実際にターゲットは脅されたりしていますので簡単に別れる事が非常に難しいのです。
逃げる手助けとかしてくれるという場合は、力になってもらうと心強いと思います。
外面を良くする理由
私が相手を見ていてこうじゃないかなと思ったのは、賞賛されたいから。
これだと思うんですよね。
ターゲットには非常に上から目線です。
人の輪を離れた途端に偉そうに威張りちらしたり態度が一変する事もあります。
本来のこの性格を外でも出してしまうと、彼にとっては不都合なんですよね。
嫌われるだろうし、避けられたりするかもしれない。
無視されたりいないもの扱いされるのは彼にとってダメージが大きいので、注目を浴びたい欲求がそうさせているのだと思います。
理不尽に苦しめられるターゲット
こんなに理不尽な事もそうないですよね。
あんなに嫌っている人にさえ、下に出るのにぞんざいに扱われる自分は一体何なんだろうと思いますよ。
何のために?
本当に何のために一緒にいるんだろう?
いなくちゃいけないんだろう?
と何度も思いました。
今、「時間を返して!」という気持ちでいっぱいです。
これは常に思っています。
縛られていたせいで、出来なかった事いっぱいありますから。
でもその時間は戻せないのです。
その時にしか出来ない事いっぱいありましたから。
後悔。
本当に後悔ばかりです。
ちょっと話がそれてしまいましたので戻します。
少し外面が良いだけならまだしも自己愛性パーソナリティ障害を抱えている人物は、そこから更にあらゆる問題を重ねてくるのでターゲットにのしかかるものはどうしても大きくなってしまうのです。
この暴走を止められるのはいつなのか?
誰なのか?
先の見えない日々は本当に苦しいものです。
さいごに
この体験以来、外面が良い人には気を付けようセンサーが働くようになりました。
外面の良さと本当の顔。
立場が弱い者に大きな態度をとっていないか。
全てはターゲットにならないために見抜く力を養おう。
その精神が大切ですね。